「は?人のせいにすんじゃねえ
ぶつかっただけでケガとか、笑わせる。鍛えが足らねぇんだよ」
人の事を見下すようにそう言い放つ門倉毅
「てめぇ」
そんな門倉に今にも殴りかかりそうな青木先輩
「アーッタマ来た。部長、もー少しいーすかね」
「え、青木先輩?!」
「このままじゃ、帰れねーわ」
「・・・っ。」
まだ試合を続けるなんて
止めたかった
絶対イヤなのに
でも・・・止めたくても、止められなかった
青木先輩だけじゃなく、皆んなが試合を続けたいと望んでいる様に私の瞳に映ったから
「・・・っ。」
言葉が、出ない
「大丈夫。そんな不安そうにするなって!ケガ、しなきゃいいんだろ?」
「へっ・・・」
"任せろ!"っと続けていう青木先輩は右手で拳を作り親指を立てて私に見せる
それと同時に部員の皆も青木先輩の言葉に頷く
「みなさんっ・・・」

