ポケットにはチョコレート


「お母さん。
真一の葬式にも行かへんで…
真一の墓参りにも行かへんで

ホントにすみませんでした…」

涙をこらえながら俺は頭を
下げた。

「シゲちゃん。顔あげて?」

「シゲちゃん?あの日
真一用があるっていっかい
シゲちゃんを振り切っていこーと
したやろ?」

俺は黙ってうなずいた。

「真一な。シゲちゃんの
誕生日プレゼント買いにいこーと
してたんやで?
バカな子だから日にちを
間違ってたみたいやけどな。」