ポケットにはチョコレート


シゲくんを見送って
家に入ると

「恭平くん、
友達が大変だったみたいね」

「え?」

お母さんが
片づけをしながら
言う。

「いきなり倒れたみたいよ。
だからあんな急いで出て行った
のね‥‥
顔色も良くなかったし‥‥」

シゲくんの嘘だ。

シゲくんあたし達に
心配かけないように

そういってくれたんだ‥

「そ、そうだったんだ‥
後で連絡しとくよ」

あたしも
話を合わせた。

「恭平くん、いい子だったわね」

お母さんは
笑いながら言う。