ポケットにはチョコレート


「恭ちゃん!!」

叫ぶシゲを気にもとめないで
俺は外にでた。

「はぁ‥はぁ‥」

走ってもいないのに
息が苦しい。

ゆっくり、
大きく息を吸う。

「恭ちゃん‥‥」

いつからいたのか
後ろにはセナがたっていた。

「帰るの??
あのね!お母さんケーキも
買っててね!今から‥‥
恭‥‥‥‥ちゃん‥‥‥?
なんで‥‥そんな顔してるの?」

顔?

「なにが?」

冷たい声が響く。


「なんでそんな悲しい顔
するの?」

今にも泣きそうな顔でいうセナ。

悲しい?

別に悲しくはない。