ポケットにはチョコレート


「どないしたん?」
 
なにかあったことを察したシゲ
は深刻な顔で聞いた。

「さっき‥‥ちょっとセナに
強くいってしまった‥」

「なんで?」

なんで?
こいつには話していいのか?
強く言ってしまった理由を‥

『遠い‥』

セナの言葉が頭をよぎる。

やっぱ
言えねえよ‥
 
「ごめん、言えねえ‥」

「そかそか~。
まぁ無理に話さんでえーで♪
ごめんなぁ。もっとはやく
来れば‥‥
恭ちゃんもセナちゃんも
笑ってたかもしれんな」

シゲ‥‥

なんでお前が謝るんだよ‥

「セナちゃん家いけるか?」