ポケットにはチョコレート


セナの言葉が頭に残る。
可哀想。
幸せに。
またママと‥

セナ‥‥それは‥‥‥

「同情?」

「え?」

思わず口に出してしまう。

「親と小さい頃離れて可哀想。
だから幸せになってって。
それは同情?」

冷たい自分の声が響く。
やっぱり‥
俺は歪んでる。

そう思った。

セナのあの子に対する優しさを
真っ直ぐ受け止められない。

まるで
自分に言われてるような
キモチになる。