ポケットにはチョコレート


「ほな後でな~」

体育服に着替えた
シゲと別れて俺は屋上に
向かった。

何度も言うけど体育は嫌い。

屋上にあがると

「あ、恭ちゃん!」

珍しくセナがいた。

「なにしてんの?」

セナの横に座りながら聞く。

「なんか今日だるくて
サボリにきたんだ~」

「ん」

いつものチョコを渡す。

「ありがと」