ポケットにはチョコレート


それから俺は中学生のときまで
この施設で過ごした。

中学にあがって 
俺は
毎日警察にお世話になっていた。
 
警察沙汰になるたびに
周りはいっていた。

『あの子は親がいないから』
『あの子は施設の子だから』

そんな言葉を聞くたびに
また狂ったかように 
暴れた。

そんな俺をみて
長谷川さんはいつも泣いていた。

ごめん。そう思っていても
もう戻れなかった。

戻り方がわからなかった。