だけど、あの紙を見たとき、浮かんできたのは、向日くんで。
それで、気付いたんだ。
私にとって、向日くんは──、
「……“憧れの人”」
「え?」
「あの紙には、“憧れの人”って書いてあったの」
私は自分でも知らず知らずのうちに、私とは正反対の向日くんに憧れを抱いていたんだ──。
だけど、言葉にするとどうしようもなく恥ずかしくて。
私は向日くんの目を見て話すことができない。
ドキドキしすぎて心臓が壊れちゃいそう……。
っていうか、向日くん、お願いだからそこで沈黙しないでっ。
気まずくて、チラッと向日くんの様子を伺うと。
「……っ?」
え?
もしかして、向日くん。
照れてる……?



