あなただけを見つめてる。



私のバトンを待ってくれている向日くんの姿が見えてきた。



「葉月ー!あと少しだぞ!がんばれーっ!!」



私の名前を何度も呼んでは励ましてくれる向日くんのその顔は、いつものキラキラとした笑顔だった。


その笑顔をもっと近くで見てみたくて。



「葉月ーーっ!!」



向日くん目指して走り続ける。



そして。



「おねがいっ!」


「まかせとけっ!」



力強い返事と共に、向日くんは私からバトンを受け取り走りだした。