あなただけを見つめてる。




そして、男子騎馬戦がスタートした。


黄色い鉢巻をした騎馬に乗る向日くんを見つけて、ドキドキと胸が高鳴る。



“キャーッ!向日くーんっ!頑張ってー!!”



クラスの女子たちは向日くんに向かって大声を張り上げる。


向日くんは、みんなの声援に応えるかのように、次から次へと敵の鉢巻を掴んでいく。


ときには、相手の騎手と互いの腕をつかみ合い、鉢巻をとられまいと接戦が繰り広げられる。


周りでは、騎馬から落とされる騎手もたくさんいて、見ていてほんとハラハラしてきちゃう。


私は手に汗握りながら心の中で応援していた。



──ピーッ!



終了を告げる笛の合図が響き渡る。



“キャー!うちのクラスが一番鉢巻とれたし、騎馬も残ってるよね!?”


“さすが、向日くんっ!”


“向日くんがいれば、うちのクラス総合優勝も夢じゃないよね”


“向日くんの身体能力を超えらる人なんて他にいないもんね!”



そんな声があちこちから飛び交い、応援席の女子たちは大盛り上がりだった。