あなただけを見つめてる。



教室に戻ると、ずっと会いたかった人がそこにはいた。



「あ、葉月。おはよっ!久しぶりだなー!」



朝日より眩しいキラキラの笑顔。


笑った時に見える八重歯。



「……おはよ、」



向けられた笑顔にドキドキしすぎて、ちょっと声が震えちゃったよ。



「そういえば、葉月、数学の宿題やってきてる?」


「え?あ、うん。一応」


「マジっ?悪い、葉月!あとでなんか飲み物おごるから見せてくれない?」



そう言って、両手を合わせてお願いポーズの向日くん。



「間違っててもいいなら、構わないけど……」


「全然いいよ!見せてもらえるだけで助かりますっ!ほんとありがとなっ!」



向日くんは私が差し出したプリントを遠慮がちに受け取った。


なんだか数日ぶりに会った向日くんは、少し焼けたような気がする。


連休中もずっとサッカーの練習だったのかな?


それとも、どこかへ出かけて日焼けしたのかな?


どんな風に過ごしていたのか、気になっちゃうな。


学校以外の向日くんのこと、私は何も知らないんだもん……。