あなただけを見つめてる。




「さぁ、グランプリに輝いた向日くんと葉月さんはどうぞこちらへ!」



司会者に言われるがまま、私たちは檀上の前の方へと誘導された。


立っている足が震えて、地に足がついていないみたいだった。



「まずは葉月さんから、グランプリを獲得した今のお気持ちをお願いします!」


「……あの、まさか本当に私がグランプリに選んでいただけるとは思っていなかたったので。今、ものすごくビックリしています」



“葵ーーっ!!おめでとーーっ!!”


“葉月さん!!おめでとうーーっ!!”



みんなからの声援が胸に響いて、感極まって涙があふれた。



「今はまだ信じられない気持ちでいっぱいですが、投票してくださったみなさん。本当にありがとうございます」



涙がぽろぽろこぼれて、もうみんなの顔がよく見えなかった。


すると、肩に感じる温かいぬくもり。


見ると、朝陽くんが私の肩に手を添えてくれていた。



「葵、グランプリやったな!おめでとうっ!」


「……朝陽くん」