あなただけを見つめてる。



「続きまして、女性部門のグランプリに輝いたのはっ!」



会場全体が暗くなり、丸いライトだけが女子の出場者を順に照らしていく。


そのライトがどこで止まるのかと、緊張の瞬間は続いた。



「同じく、2年3組、」



……え?



「葉月葵さん!!」



──キャーーッ!!



会場からは盛大な歓声が沸き起こった。


私は自分の名前が呼ばれたことが信じられなくて、口元を両手で覆った。



「初出場にして、グランプリ獲得おめでとうございます!!」



そう言って、司会者にマイクを渡され、受け取る手がまたふるえだした。


信じられない。


私が本当にグランプリに選ばれたなんて……。