「……2年3組、葉月葵です」
発した声は、震えていた。
マイクを持つ手はすでに汗ばんでいる。
騒がしい心臓の音をマイクが拾っちゃうんじゃないかと思うくらい、バクバクといっている。
それでも、私は客席を見据えて、このコンテストへの思いを話しはじめた。
「今、このステージに立てているのは、投票してくださったみなさんのおかげです。本当にどうもありがとうございます」
客席からは、ワーッと騒がしい歓声があがった。
「私が、今回、このコンテストに参加しようと思ったのは、自分を変えたいと思ったからです。私は昔から内気な性格で、こうして人前に出て話すことも、目立つことも苦手でした」
ふ~っと小さな深呼吸をした。
みんなは私の話に耳を傾けてくれている。



