あなただけを見つめてる。




──それから数日後のホームルームの時間。



「今からゴールデンウィーク明けにある体育祭の個人種目を決めるぞ~」



げげげっ。

ついにこの日がきちゃいましたか……。



張り切る担任を余所に、私のテンションは下がる一方だ。


なぜなら、私はかなりの運動音痴なのだ。


ハードルを飛べば、それにつまづいて派手に転んだこともあるし。

50メートル走なんて10秒台っていうノロマ具合。


だから、私にとって体育祭は一年の中で一番憂鬱で苦痛でしかない最悪なイベント。



「……はぁ」



思わず、青空を見つめながら溜め息。



「じゃあ、ここからは体育祭実行委員に進行を任せるから。ってことで向日。あとはよろしくな」


「はーいっ」



今日も明るい向日くんが手をあげると、席を立ち、教壇に立つ。


あ、そっか。向日くんてうちのクラスの体育祭実行委員なんだっけ。