あなただけを見つめてる。



その意図がわからずに、朝陽くんを見つめていると。



「おーい!朝陽ー!葉月さーん!」



突然、家の方から私たちの名前を呼ぶ声が聞こえてきて。



「……!?土屋くん!!……えっ?風香も一緒なの!?」



家の二階のベランダには、土屋くんの姿があって。


その隣で、私に向かって笑顔で手を振ってくれている風香にさらに驚いた私。



「今行くから待ってて!」



土屋くんは私たちに向かってそう叫ぶと、風香と共に部屋の中へと姿を消した。


それからしばらくして、玄関から出てきたふたり。



「葉月さん、誕生日おめでとーっ!!」


「おめでとう、葵」



ふたりの第一声は、私へのお祝いの言葉だった。