あなただけを見つめてる。



「葵、前に向日葵が好きって言ってたからさ」


「……うん。好き。大好き」



この向日葵も、朝陽くんのことも。


驚きと嬉しさがこみ上げてきて、それにプラスして好きの感情があふれて鼻の奥がツーンとした。



「俺も、好き」



朝陽くんは、向日葵ではなく、私をまっすぐに見つめながらそう言うものだから、朝陽くんの言う“好き”は向日葵のことに決まってるのに、無駄にドキドキしてしまった。


朝陽くんに好きだと言ってもらえる向日葵が羨ましいな。



「私、この向日葵みたいになりたい」



朝陽くんがみんなを照らす太陽なら、私は日陰に咲く雑草なんかじゃんくて、太陽だけを見つめながら堂々と咲く向日葵になりたい。


向日葵のように、どんなに強い雨にも負けないくらい強くなりたい。


そして、もっともっと朝陽くんに近づきたい。


朝陽くんの隣にふさわしい子になりたい──。



「私、変われる、かな?」


「大切なのは周りにどう思われるかじゃなく、自分がどうしたいかじゃない?」


「……うん」


「だから俺は、葵が変わりたいと思ってるなら、葵次第でいくらでも変われるって思う」



私次第で、いくらでも変われる……。


うん、そうだよね!



「ありがとう、朝陽くん」



私、絶対に変わってみせるよ!