あなただけを見つめてる。



『もしかして、リアルに忘れてた?』


「……うん、すっかり……」


『はははっ、ありえねー!マジかよ!超、天然じゃん!』



朝陽くん、めちゃくちゃ笑ってるし。


でも、自分の誕生日を忘れてたなんて、私ヤバイよね。


けど、夏休みに入ると、ついつい曜日間隔もなくなっちゃって……。



「っていうか、私の誕生日、覚えてくれてたの?」



私が自分の誕生日を忘れてたことよりも、朝陽くんが覚えてくれてたことのほうが驚きだよ!



『だって、前に誕生日教えてもらったとき、覚えとくって言ったじゃん?』


「……っ」



たしかに、そう言ってくれたけど。


てっきり、あれはその場の流れっていうか、社交辞令みたいなものとばかり思ってたから……。


あ!


だから、2日前にラインで“明後日、空いてる?葵に会いたい”って言ってくれたの?


私の誕生日だから……。



そこまで考えたとき、もう嬉しさと驚きでいっぱいになった。