私の顔はその一言で一瞬にして沸騰しちゃいそうなくらい熱くなって。
「み、緑川さんっ。なんでそのことっ……」
緑川さんに、向日くんが好きだって気持ちがバレてたと思うだけで恥ずかしくてたまらない。
「だから言ったでしょ?見てればわかるって」
「……っ!!」
そんなにわかりやすい?
態度に出さないように気を付けてるつもりだったのになぁ……。
「安心して。あたしは別に葉月さんの気持ちを知ったからって誰かに言うつもりなんてないから」
「それは、わかってる」
緑川さんがそんなこと言うような人じゃないってこと、一緒にいればわかるもん。
「あ!もしかして、私のためにみんなで夏祭りに行く話を断らないでくれたの?」
「あのときの葉月さんの目、“お願い!”って懇願してたんだもん」
「えっ?私、そんな目で見てたっ?」
「見てた見てた」
緑川さんは、くすっとおかしそうに笑っている。
でも、嬉しいな。
緑川さんて、優しいんだ。
「ありがとう、緑川さん」
「風香でいいよ」
「え?」
「これからは私も葵ってよぶから」
……!!
「うんっ!」



