あなただけを見つめてる。



そして、今日の教科はなんとか終了した。


勉強した甲斐あって、答えはすべて埋めることができたし、今日はまた帰って明日の教科を勉強しなくちゃ。



「テストおつかれ。じゃあ、また明日な」


「おつかれさま。またね」



隣の席の向日くんとは、相変わらず周りの目を気にして学校にいるときは挨拶以上の会話はない。


だけど、前までの気まずさはもうどこにもなくて。


目が合うたびに微笑んでくれる向日くんに、キュンキュンするばかりだった。



「葉月さん、顔ゆるんでるよ」


「へっ!?」



目の前の席の緑川さんの声にハッとする。



「葉月さんて、ほんとわかりやすすぎ」



そう言って、くすっと笑っている。


え?わかりやすすぎって?どこがどんなふうに!?



「そんなにわかりやすいと、あいつらにすぐバレちゃうよ?」


「あいつら??バレるって何が??」



意味がわからなくて、首を傾げると。


緑川さんが、はぁと溜め息をもらしてから私の耳に口元を近づけてきて小声でこう言ってきた。



「根本さんたちに、向日くんが好きだってことがバレるって言ってるの」


「……っ!!!!」