「ふ~ん。最近、朝陽がイラついてた原因はそれだったのか」
あのあと、ひとりで日誌を書いて職員室に届けたあと、俺は陸の家に来て、最近の葉月の様子やさっき言われたことを話していた。
陸の部屋はいつ来ても散らかってるけど、それがやけに落ち着くんだよな。
「つーか、なんで俺と話すと葉月の立場が悪くなんの?かまわないでほしいとか、迷惑とか言われてマジヘコむんだけど……」
そんなこと面と向かって言われたの初めてだし。
「バカだな、朝陽は。もっと自分がモテること自覚しろよ」
「は?」
「おまえが女の子と話してるのを見るだけでも、ヤキモチやいちゃうような女がいて、葉月さんはその女になんか言われたか、嫌がらせにでもあったんじゃねーの?」
「…………」
頭に浮かんだのは、根本の顔だった。
「みんなに優しかったり、気にかけてやるのはいいことだとは思うけどさ。その親切を勘違いするヤツだっているだろうし、よく思わないヤツだっているだろうからさ」
「…………」
「だから、これからは葉月に限らず、他の女の子にも配慮してやった方がいいぞ」
もし、陸が言うようにそういう理由なんだとすれば、俺がいけなかったってわけか。



