「今日の日直の向日と葉月は、放課後、忘れずに職員室まで日誌を届けにこいよ~」
帰りのホームルームが終わっても、日直の俺と葉月は並んで座ったままでいた。
「日誌は私が書いて出しておくから、向日くんは部活に行って大丈夫だよ」
「気遣ってくれるのは嬉しいけど、今日は雨だから部活休みになったし平気。それに……、」
「……?」
「葉月にずっと聞きたいこともあったし」
「……え?」
次第に教室からは人がいなくなり、今この教室にいるのは俺と葉月の二人だけになった。
「葉月さ、」
「……?」
「なんで俺のこと避けんの?」
俺はまっすぐに葉月を見つめたまま、そう聞いた。



