闇夜の天使


ーーズキッ
っ痛

そう言えば…。やっぱり。

ちらっと時計を見ると空港にいること10分

「ら、ん。10分経ってる…。
限界……。」

「っ!すまねぇ。お前ら自己紹介は後だ。車に急ぐぞ」

蘭は私の腰に手を回し支えながら車に向かう。

「えっ、ちょっ蘭待ってよー!なんで急ぐの!?急にどーしたの!?」

「……。」

さっきっからうるさいやつが騒いでるけど、蘭は完全に無視して足を進める。

マジ黙れ。こっちは限界なんだよ。