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「時雨、久しぶり。会いに行けなくてゴメンね。」
あの日、中野組は潰れ、私は
少し前を向いて歩けるようになった。
時雨のお墓に、花と線香、時雨が大好きだったオレンジジュースを供えて、
蘭と手を合わせる。
時雨、
遅くなったけどちゃんと時雨の仇取ってきたよ。
中野組も潰れた。
これが合っていたのかはわからない。
時雨が死んでから、人が信じられなくなった。
だけどね、そんな私を蘭が救ってくれたの。
拓人に陽に海斗に静馬
大切な仲間が出来たよ。
みんなに会えたのも蘭のおかげ。
蘭が私を救ってくれた……。