闇夜の天使


「紗羅(お嬢)!!」


外にいる組員を倒し終わったのか、

お父さんと翔吾がドアを乱暴に開けて入ってくる。


ちなみに、兄貴は留守番。


苦しそうに顔を歪め、倒れている中野の肩を踏む。


「っ……!」


声にならない悲鳴をあげる中野。


「ねぇ。苦しい?痛い?辛い?

やめて欲しい?」


「ぁ……あ…」


その顔だよ。

その痛みに苦しんでいる顔。

最高だよ。

床は赤い血が広がっている。

結構な量の血が出ている。



人の苦しんでいる姿を綺麗なんて思う私は異常なのかな?


私の大切な人以外は、傷つきようが死のうがどうでもいい。


それが私の唯一無二の時雨を殺した、この男なら尚更だ。