お父さんとお母さんと組員のみんなは、私が部屋から出てきてくれたことに泣いて喜んでくれた。



蘭のおかげで部屋から出ることは出来ても、家から出ることは出来なかった。


家の外には知らない人間がいると思っただけで吐き気がする。


結局、私が家から出られるようになるまでに半年かかった。

誰かと一緒になら家から出られるようになった。



それもこれも全部蘭のおかげ。

今の私があるのは蘭が隣で支えてくれたから。