「はいはい。ったく照れてないで自分で説明すればいーのに。」
そう言ってパソコンをいじってた手を止めて私の方を向き
「紗羅を華月の姫…月姫にするために今日連れてきたの。」
ほぉー。
暴走族の姫。つまり、総長の女。
族が全員で守る姫。
蘭は華月の総長で私は彼女。
だから姫ねー。
蘭とずっと一緒にいれるなら別にいーかな
ここにいても頭痛しなかったし。
「姫になってもいーよー。」
なんてあっさりオッケー出した私にみんながこれでもかってくらいに目を開けて驚いてる。
ずっと寝てた静馬まで。
いつ起きたんだよ。
「紗羅…お前人間嫌いなんじゃ…。
ここ人間たくさんいるぞ。
それでもいーのか?」
真剣な顔で私に聞く蘭。
みんなの顔を見ても真剣な顔。
うるさい陽までもが真剣。
それくらい姫は大切な存在。
だから真剣なみんなに私も応えるため真剣になる。
「人間は嫌いだよ。今でも。
空港のときみたいに人がたくさんいるところじゃ頭痛するし。
だけどさ、倉庫に入った時10分くらい下にいたじゃん?
あの時さ、私もわからないけど頭痛しなかったんだよね。
だからここだったら大丈夫だと思う。
それに蘭が世界を広げてみろって言ったじゃん?」
ニコッと笑いながら言う私に安心したのか
「あぁ。わかった。
じゃあ決定な。
今から挨拶しに行くぞ。」


