そんなこんなで着いた華月の倉庫。

「ーーでかっ。」

車を降りて第一声がこれ。

いやだってね。
私の目の前には倉庫があるよ。だけどさ、そこらへんにあるのとは比べられないほどバカでかいよ。
パーティーでも出来んじゃないかってくらい大きいやつ。

陽「だよねー。僕も最初来た時同じ反応したもん。」

なんて事を陽と話していると

「紗羅行くよ。ん。」

そう言って蘭が私に手を伸ばした。

私はその手を握りながら

「うん!」

蘭が安心したような、でもどこか心配そうな目で私を見ながら

「じゃあ、入るよ。」

そう言ってでかい倉庫のドアを開けた。