……そんなに私怖いかな?
なんて思ってみたりするが、人間嫌いの私にとって人がたくさんいる空港はまさに生き地獄なわけで。
人を近づけないように無意識に殺気を出しているのかもしれない。
「お嬢。本家にはいつ戻られますか?」
私に聞いているのは榊 翔吾-sakaki shogo-
私のお世話係兼護衛の人
ずっと一緒にいるからお兄ちゃん的存在で翔吾と呼んでいる。
「そうだな…2日後には本家に戻る。」
「わかりました。」
私の戻る日を確認した翔吾と他4名の護衛達はそれを合図に解散。
私は迎えに来ているはずの大好きな彼氏を探す。
ーーいや、探さなくとも気配でどこにいるかわかる。
見つけた。
私は2年ぶりに会う大好きな彼氏のもとへ向かう。