倉庫について幹部室にいる。
蘭が俺に姫の説明を求める。
「はいはい。ったく照れてないで自分で説明すればいーのに」
俺はパソコンをいじっていた手を止めて紗羅ちゃんの方を向いて説明する。
「紗羅を華月の姫…月姫にするために今日連れてきたの。」
「姫になってもいーよー。」
なにを考えてなのかあっさりオッケーを出す紗羅ちゃん。
みんな驚く。
蘭が昨日あれだけ渋ってたからもっと嫌がるのかと思っていた。
蘭本人も驚いてるし。意外だったんだろう。
「紗羅…お前人間嫌いなんじゃ…。
ここ人間たくさんいるぞ。
それでもいーのか?」
真剣な顔で紗羅ちゃんに聞く蘭。
みんなの顔を見ても真剣な顔。
うるさい陽までもが。
「人間は嫌いだよ。今でも。
空港のときみたいに人がたくさんいるところじゃ頭痛するし。
だけどさ、倉庫に入った時10分くらい下にいたじゃん?
あの時さ、私もわからないけど頭痛しなかったんだよね。
だからここだったら大丈夫だと思う。
それに蘭が世界を広げてみろって言ったじゃん?」
紗羅ちゃんが車で辛そうにしてたのは頭が痛くなったからか。
それにしても大勢の人がいるだけで頭痛くなるって…
彼女は俺たちが思ってる以上に重症らしい。


