「落ち着いた?イーチェ」


「うん、ごめん。モルちゃん」


「べつにー」




エレガンが苦笑いしながら、イーチェに紅茶を差し出す



イーチェはそれを受け取りながら、僕の頭に手を置いた



僕はというと、イーチェの膝の上でオレンジジュースを飲んでおります。




「まぁ、今日はいろいろあったからね」



「そうですね、……やめる事はできないんでしょうか」



「無理だろうね」




………やめる、無理。



イーチェの顔が沈んでる。エレガンの顔は真剣そう




……宣戦布告、されたかな。あのラリアストさんは、帝国の人間だって盗み聞きしたし



ま、こうなるわな。




白き龍と、黒き龍の力は絶大。手にいれて損はないもの




「そういや、モルちゃん。」


「ん?」


「今までどこいたの?」


「………。」


「……」


「ひみつぅー」


「えぇ!?お、教えてよ」





森の中とかいえんだろ、うん。無理無理


ちょーボロボロになってたけど、使うに問題なかったし。直すとこはちゃんと直したし



1番ショックだったのは、魔道具が一個除いてすべて壊れてたっていう事かな



あの頑丈な家があそこまでボロボロになってるんだ。100年ってところじゃないほど時間が過ぎてるんだと思う





「あれ、オルフェは?」


「あぁ、あいつは………、みんなの出迎えだよ」


「ふーん」





………嘘ついたな、この人。



多分、戦争とかの準備なんだろうなぁ