「………到着っと」




ピタッと止まるオルフェに、ガクンと僕の体が揺れた




「……」




………もう着いたの?と、顔をあげれば



城前でなく、既に城の中。はやいよ、君達。そしていつドア開けたんだよ、音しなかったぞ!?




「おい、エレガン。状況は」


「そうだね、帝国の王の側近がワザワザコッチに来ててね」


「……何だよ、誰も気づかなかったのかよ?」


「いいや、国民の数名が報告に来てくれてたらしいが………側近とまでは彼らも分からなかったようで、」


「しかも、城に幹部はナンティルしかいねぇ状態だった。か」


「そ、あの子が僕ら以外の人前に。しかも敵の前に出るとは思わないし」


「………だから緊急、な」





……とりあえず、敵さんがやってきて、城はメイドさんとか執事さんとかと、姫さんと、幹部?のナンティルさんがいるけれど



ナンティルさんは役に立たない(勝手に僕が思ってます)



メイドさん達ではどうにもできない。から、街にはいるだろうエレガンに連絡が。ってことか!





「んじゃ、急ごうぜ。客間だろ」


「あぁ」




と、客室だろう場所へと走って行く2人




………あの、






「おいてかないでくれませんか」