ーーーーーー…




「ありがとうございました」


「いいえ」





エレガンがアシュ達に丁寧にお礼を言っている。



そう、ようやく着いたのだ。


第二の大陸、アルバルスにーーー




「さて、ココからは別行動じゃのぉ」


「うん、助かったよ、2人とも」




エレガンと、少し会話してから僕の前にやって来たイリア





「いろいろと、気をつけるのじゃよ」


「うん、わかってるよ」


「………ふむ。」





いろいろと、ねぇ。



視線をイリアから外し、別の方向へ



イーチェ達の方へ向ける




「アシュさん。ありがとうございました」


「気にしないで下さいな。コレも使命の一つですし」


「……はい」


「あ、そうだ、イーチェちゃん」


「はい?」





アシュが何処から取り出したのか、手の中にあるモノをイーチェへ差し出す




そこにあったのは




「これは……首飾り?」


「えぇ。」




そう答えて、アシュはイーチェの首へ、それをつける




「お守りよ。きっと、貴方を助けてくれるわ……」


「あ、ありがとうございます!」






……ふーん。珍しいな、アシュが誰かに何かあげるとか。