「君もーーー」




彼がポケットから取り出したのは、武器でもなんでもない


白い丸い塊




正体不明の物体を出した事に驚いた隙をついてか、男はそれを床へと叩きつけた



床とぶつかった瞬間、それは白い煙を大量に放出




「けほっ、っも…なに?!」




うへぇ、なにさ、この煙。てか、あの白いやつ何なの。



魔具??




「こほっ、っ……」


「麻痺性の煙だよ。」


「なっ、」




男の口からとんでもない事が告げられた瞬間、ガクリと足から力が抜けた



嘘だろ、おい!!



ゴトリ、と本が落ちる



視界が歪む



マジかよ、マジでの方か。




「君も、捕獲対象なんだよ」




捕獲って、僕は動物か……よ




その言葉を最後に、僕の意識は途切れた