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「やっと着いたー!」


「じゃ、自分はちょっと確認して来ます」


「え、何を」


「……何処に行くんですか。大陸渡るんでしょ。船に決まってます」





オグニに冷めた眼で、早口にそう言ったリキはサッサと港の方へ行ってしまった





「じゃ、俺も着いて来ますねぇ」




と、言うガインも、リキの後を走って着いて行った





「……私達はのんびり行きましょーか」


「そうね」


「行き先一緒なんだから、別に先に行かなくてもよ」


「いいんじゃない?」





僕達の通る大通りには、様々な店が並んでる



産業系がやっぱ、多いかな?





「あ、珊瑚」


「本当だ、珍しいね?」


「そうさ、滅多に取れないんだぜ。どうだい、お嬢ちゃん」


「んー、でもいいや。ちょっと急いでますから」


「そうかい。用事が終わったら、また寄ってくれよ」





そう言って、ニッコリ笑うおじさん




珊瑚ねぇ




『ほら、見てみんしゃい!!さんごぉ!』


『………それで?』


『あぁー、ざんごぉ』


『サッサと行くよ。ルクアースルに着けば、あるから。もっと綺麗なの』


『嘘じゃないよね?』


『…なに、僕が嘘でもついてると?』


『んー、信じたげるよ。仕方ないから』


『………なにそれ。』




ふふ、そんな事もあったなぁ



いつの話だっけな、わかんないや





「モルちゃーん」


「あ、うん」