こんな時期に風邪引かれたら、たまんない。
すぐにホテルへ戻った。
明日朝の便で、さっさと帰ろう。
母ちゃんにも戻ってきてもらわないと。
あー、サッカー見ていきたかった。
試験が終わったら、絶対また来てやる!
苗をベッドに入れて、夜中まで様子を見たけど、特に熱が出た様子もない。
疲れたのかもなぁ。
俺も寝よ……
何時間たった頃だろうか。
ブルルルルルルル…
ファンファンファンファン…
なんか、騒々しいな…
布団を顔までかぶった。
トルルルルルルル…
今度は携帯が鳴り始めた。
あ、母ちゃんだ…
「ああ?母ちゃん?苗の調子が悪いから…」
少し遅れて声がした。
「無事なの!?ああ…神様…!」
なんだ?
「苗ちゃんは!?いる!?」
声が震えてる……
キャッチが入った。
「キャッチが入ったから…」
「苗ちゃんは居るのかって聞いてるの!!」
あまりの剣幕に、さすがに目が覚めた。
「…居る」
泣き声が聴こえる。
「どうした?」
「テレビ…」
遮光カーテンの隙間から、赤い光が瞬いている。
テレビをつけた。
無残に破壊された建物の前で、
緊迫した表情のリポーターが情況を伝えてる。
テロ?
けっこう……近い!
ワイプに見覚えのある顔が映った。
「うそだ……」
ー真咲くんのような……
「うそだ……!」
ー利発な息子を持てたことは、非常に幸いですー
「うそだーっ!!!!」
起き上がった苗が、テレビを見た。
「お父さん……いや…!いやああああああああああっ!!」
身を振り絞って泣く苗を抱き寄せて、
だけど俺自身、
どうすることも出来なかった。
泣いて泣いて、
悔しくて、
歯が割れそうなほど噛みしめた。
なんで、
なんであの時、
お父さんって
呼んであげなかったんだろう……
何度も何度も
そう思った。
すぐにホテルへ戻った。
明日朝の便で、さっさと帰ろう。
母ちゃんにも戻ってきてもらわないと。
あー、サッカー見ていきたかった。
試験が終わったら、絶対また来てやる!
苗をベッドに入れて、夜中まで様子を見たけど、特に熱が出た様子もない。
疲れたのかもなぁ。
俺も寝よ……
何時間たった頃だろうか。
ブルルルルルルル…
ファンファンファンファン…
なんか、騒々しいな…
布団を顔までかぶった。
トルルルルルルル…
今度は携帯が鳴り始めた。
あ、母ちゃんだ…
「ああ?母ちゃん?苗の調子が悪いから…」
少し遅れて声がした。
「無事なの!?ああ…神様…!」
なんだ?
「苗ちゃんは!?いる!?」
声が震えてる……
キャッチが入った。
「キャッチが入ったから…」
「苗ちゃんは居るのかって聞いてるの!!」
あまりの剣幕に、さすがに目が覚めた。
「…居る」
泣き声が聴こえる。
「どうした?」
「テレビ…」
遮光カーテンの隙間から、赤い光が瞬いている。
テレビをつけた。
無残に破壊された建物の前で、
緊迫した表情のリポーターが情況を伝えてる。
テロ?
けっこう……近い!
ワイプに見覚えのある顔が映った。
「うそだ……」
ー真咲くんのような……
「うそだ……!」
ー利発な息子を持てたことは、非常に幸いですー
「うそだーっ!!!!」
起き上がった苗が、テレビを見た。
「お父さん……いや…!いやああああああああああっ!!」
身を振り絞って泣く苗を抱き寄せて、
だけど俺自身、
どうすることも出来なかった。
泣いて泣いて、
悔しくて、
歯が割れそうなほど噛みしめた。
なんで、
なんであの時、
お父さんって
呼んであげなかったんだろう……
何度も何度も
そう思った。


