天才に恋をした

―村は20人くらいの集落で、7人の子供がいたの。

言葉は全然分からなかったけど、みんな優しかった。



サリスは木登りが得意で、足も速かった。

プリテは、歌が上手くて踊るのも得意だった。

ナカムユカは、薬草とか虫に詳しいの。

ルカは優しくて、いつも弟のドウタを背負ってあやしてた。

エダイは魚釣りと猟、その弟のカユは人を笑わせるのが好きでいつもふざけてた。




楽しくて、毎日があっという間に過ぎた。

そんなに長く、一つの所で暮らしたのも初めてだったの。




幸せで幸せで、しかたなかった。




ドウタが段々大きくなって、歩けるようになったのも面白かった。




ドウタは、どんな子になるのかな?

走るのが早い?

歌が上手い?

お姉ちゃんみたいに、お医者さんになりたいって言うかもしれない。

漁師になるかもしれないし、先生になるかもしれない。



楽しみだった―