天才に恋をした

乃愛は、平然と白状した。

「知ってるよ。え?だから?」

「それ、言えよ!」

「知ってると思ってたー」

「知ってるわけないだろ」

「一緒に住んでるのに?」




知るわけねーし。

すっげーウンザリ。




「それってさ、これからも私が居た方が良くない?」

「なんでだよ」

「だって、やっぱり男には言いにくいことも沢山あるよ。気づかないことも多いみたいだしさ」

「姉ちゃんが来るから!」

「それは、それでいいと思うの。でも同年代の女子も絶対必要。これはもう。うん」



迷いのない目で言われると…。

本当にそうかもしれない。

苗のこと、さっぱり分からないし。



陸玖に報告すると、呆れられた。


「馬鹿だなー。うまく丸め込まれて」

「いや。でも確かにそうだろ?」

「今に『アナタの子供できちゃった!』とか言われても知らないからね俺は」


ヤッてねーし。

ヤル気もねーし。

たぶん。



「じゃあ、今日も来るんだ」

「来るよ」


陸玖がうんざりした顔をする。


「しょーがねーだろ。オンナのことなんか分からねーんだから」

「何、避けてんの?」

「は?」

「なんで宮崎さんを避けてるの?」


今度は、俺があきれる番だ。


「避ける?キョーミがねーんだよ!」

「何年もこれから自分の家で暮らすのに?」

「暮らすったって…」

「どういう人かぐらい知ろうとするでしょ」