だが、
そう思わせたのもつかの間。
彼女はすぐに顔を赤らめて
俺の"大嫌い"な悲鳴をあげた。
その可愛らしい少し薄めの唇から出た言葉は、
なんどもなんどもなんども聞いた
"龍王"の総長様。
そこで我に返った俺は
ああ。こいつも他の奴らと一緒か。
猫撫で声でずんずん近づいてくる彼女は
媚びるように俺の瞳を見つめ
俺が罵倒するとすぐさま反応して泣き始める。
めんどくせぇ。
俺は
媚びを売ってくる女。すぐ泣く女は大っ嫌いだ。
どいつもこいつも頭にあるのは"龍王"というおれのステータスだけ。
そりゃぁそうか別にこいつがどんなに綺麗な女だろうと中身は
他の奴らと一緒でただの
俺の大っ嫌いな分類の女なだけじゃないか。
