女ってこわいねぇ。


どうやらそれは一人に向けられているようだった。


とうとういろんな奴を押し抜けて出てきたのはやはり女。



いや実際女かどうかも不明である。


そいつは

サングラスにマスクそして大きな帽子。


なんだどこぞの不審者かと思ったほどだ


あ、スカート履いてる。


やっぱり女なのか…


そんなのは他所に今にでも喧嘩を始めそうなほど威嚇し合っている二人。


だがすぐにそれを終わらしたのは出てきた変な女だった。


「ユウ。

帰るよ。」


沈黙が走る。

は?


洸「あ"?


だれだてめぇ。」



ほんと誰だこいつ。誰に言ってんの?


俺と同じように思ったのか洸はその女に話しかける。



殺気しまい忘れてるし…


女がビビって面倒なことになんだろ
泣かれでもしたら本当にめんどくさい。



「おっせぇよ

だいたい待ってやったんだからお礼の一つ二ついったらどうなんですかね。」


そう言ってマスクの上から謎の女の鼻をつまむクリーム男。


なんだ?彼女にはか?



こんなに女がいて何も興味を持っていなかったこの男がこんな変なやつと?


「しょうがない。

あたし4階のトイレしか使わないって決めてるの。」


「なんでだよっ

あーあーお前待ってるせいで変なやつに絡まれるし
炎天下の中ずっと
待たされたんだけどなー
誰かさんのせいでーーーー。」


「はいはい。

ありがとうございます。ユウ様。
わーやっさシィ。王子様だねェ」


棒読みでそうゆう女



事もあろうにその女は洸の殺気にビビることもなく、俺たちに気づかないとでもいうようにスルーしてクリーム男と話していた。