「聖奈、今日は友達来る?」
「うん、夏実とーぉ、花が来る〜」
「夏実ちゃんと花ちゃんね、わかった。」
「それがどったの?」
「学校終わったら猫病院連れて行こうと思うの。多分遅くなるからチビの面倒三人でみててくれる?」
「はいはーい、わかったよん」
「ありがとね、聖奈!」
私は聖奈にガバッと抱きついた。
聖奈は慌ててうわあぁ!とか言ってたけど
今一番頼れるのは聖奈ぐらいしないないので…
「あ、学校行かなきゃぁ」
私が言葉を漏らすと
「うち、今日サボり〜猫みとくから安心していってらー」
「あ、そうなの?!ありがと!んじゃいってくるね!」
私は時間も見ずにリビングへ足を運んだ。
リビングに行くと皆仲良さそうにご飯を食べていた。
「あれ…私一人忘れてる……」
そう、気がついたきには時すでに遅し…
「ねぇちゃんおはよう♪」
「あ…ねね、ごめん……」
「いいって!ねぇちゃんいつも大変でしょ?」
今私が会話しているのは常川家の三女
常川 ねね
小学五年生で私や聖奈にはべったりなのに
常川家の男子軍には
「お、ねねおはよー」
はると兄ちゃんがねねに、挨拶をした。
でも、ねねは…
「……あそ…」
何も興味もないような死んだ魚のような目をしてにいちゃんを見ていた。
これは、なんと言えばいいのだろう。
少し怖い…な…。
「ねえちゃん、学校大丈夫?」
「あ!!忘れてた…」
早く行かないと、電車に間に合わない!!
「今日はだれか理人の送り迎えやって!!!ごめん行ってきます!!」
大声を上げて私はローファーを履き
大家族の家を飛び出して駅へと走って行った。