ミステリー

『ほら、遠目から見る分にはイケメンなほうがいいけど、
現実の恋で考えた時、
あまりにもイケメン君すぎると
ときめく反面、
ちょっとひいちゃうってか、
不安になっちゃうじゃない?


ふられそう、とか
釣り合うのかしら、とか
モテる人だから心変わりや浮気されて
しまいそう
とか。

その点、◯太くんは、
きちんとハンサムなのに、
現実味もあるルックスだから、
現実の恋で考えた時
安心できるのよねー。


逆に他のメンバーも好きだよ。
他のメンバーは、逆に、
飛び抜けて美男だよね。

私、とびぬけたイケメン美男も見てみたいけど
彼のような現実味のある人ってか、別世界の人ではない人も、
どのグループにも一人くらいはいてほしい。


現実味のある人も、とびぬけたイケメン美男も、どっちも見たいな。』

紗織が言った。
紗織の目はハートになっている。



『なーるほど、確かに、
自分の彼やだんなさんが
あまりにもてる人だと、
確かに不安になるね。

不倫や浮気されちゃいそうで。』

朋子が相槌を打つ。

朋子は、ちょっとずつだが
おしゃべりの仕方がわかってきた気がした。

それに、紗織ちゃんは
みんなの意見と違う意見でもはっきり言えるなんて勇気がある、いいなあ、
と思った。