ミステリー

さあて、この遊びもとても楽しかったことは想像する通りである。


お母さんは、子供ら四人が、
おねしょした布団とパジャマと下着とを
庭に放り出し、
証拠を隠滅しようとしたため、
怒ったのなんの。


『きゃぁー、
あなたたちは一体何をしてるのよお!!!
いやあねー、
んもうっ一体全体あなたたちは誰に似たのかしら!
お父さん、なんとか言ってくださいよ。
私ひとりじゃ手におえないわねえ。
もー、
私一人ではとても
しつけられないわ。』

お母さんがお手上げ、のポーズをし、
お父さんに言った。


『なーにをやっとるんだ、
このたわけもんがー!
なにか失敗したら
かくさずに
正直に言いなさい!
いつも言ってるだろう!』
お父さんは子供達に、
雷を落とす。

『へーいへいへいへーいへーーへへい。』
子供達四人は
あまり悪びれない様子で言った。


『本当に反省しとるのか?』
お父さん。

『へーい』
子供達。

『んまあ。
次からは、寝る前トイレにきちんと行くのよ!』
お母さん。

『へへへーいへい。』
子供達。


『ところでお父さん、お母さん、
いかれぽんちを、逆さまにすると
どうなるでしょう?』
みりがきく。


『えっ、
なんだろ??
えっ、
言っていいのかねー??(・・?』

『わかるんだけど、
今ここで言っていいのか迷う~~』


お父さんとお母さんは、
言葉に詰まり、
黙り込む。



『正解は、下に落ちる、です!
いかれぽんちな人を
逆さにすれば
普通にしたに落ちまーす!!』


みりが言うと他の子供達も笑った。


『んまっ!』
お母さんとお父さんも笑う。


それから、いたずらの電話がかかってきた
ーかかってきた、つもりだー。


子供の一人、あすみが出たら、
『ヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ』
と笑い声がした
ー笑い声がした、つもりであるー。


するとあすみが
『それしか言えねーのー??
おめ、だれー??』
と言って、がちゃん!と
いたずら電話を切った。