ミステリー

さて、次の遊びに入ろう。


こんどは朋子たちは、
お父さんお母さんと
いたずらっ子たちごっこをした。


あみだくじで配役を決め、
朋子がお母さん、紗織がお父さん、
みり、芽衣、涼子、あすみがいたずらっ子な子供達になった。


朋子は

『いたずらはいいが、
手に負えないと困るから
ほどほどなレベルのいたずらで頼むぞよ』
とふざけて言った。


するとみんなは大笑いをした。



今までは朋子は、ジョークがあまりわからなかったが、
最近熱心に読んでいる本の中に
『ほどほどのジョークならわかる人になろう。
もちろん、他人を貶したりコケにするような
ジョークは決して言ってはいけないが、
ほどほどの軽いジョークならば
その場を明るくできる』
と書いてあったのだ。


確かにそうだ、と思った。
他人を貶したりコケにしたりするようなジョークは嫌いだし、
絶対言ってはダメと思うが、
軽いジョークならば楽しいのかもしれない、と朋子は思った。