みり、芽衣、涼子は、
それぞれ、
夢の中で、悲しく辛く孤独な気持ちから、
泣きたくなってしまう。


普段は学校で泣いたことはないが
目の奥が熱くなる。
そうか、孤独ってこれほど辛く
悲しく寂しいものなのだ。

なんだか心が張り裂けそうなほどつらく悲しく苦しい・・・・・
今までで一番と言っていいほど、とても辛く悲しく苦しい・・・・・・・・。

やはり、
待ち伏せられていびられるのもそうだが、
おもらしだけでいじめられる、嫌われる、ばい菌病原菌を見るような目つきで見られる、
避けられる、おおっぴらに嫌がられる
仲間外れになる、
のは、
というか、いじめられること自体が、
とても悲しすぎるからだ。







その時、三人それぞれの夢が終わる。


『はっ・・・。』


みり、芽衣、涼子の三人はそれぞれ目が覚める。
まだ暗く、起きるには早すぎる時間だった。


『良かった、夢か・・・・。』


三人はそれぞれ、安心してつぶやいた。


だが、分かったことがある。

誰かがおもらししたりしても、
笑ったりいじめたりしたら絶対いけないと。
生理現象のことで、
そんなことで、
誰かを笑ったりいじめたりするのは絶対いけない最低行為
なのだ、とわかった。



夢の中でそんなことをされても、
とても辛くて仕方なかった・・・・・。

いわんや、現実にそんなことをされれば、
そんないじめにあえば、
もっと辛くて仕方ないだろう、
暗くもなるだろうし
ふさぎ込みたくもなるだろうし、
学校に行くの嫌にもなるだろうし、
友達と付き合ったりするのも不安になってしまうだろう・・・・。


もしそうなったら、なんて大変な事だろう。
もしそうなったら、とても気の毒すぎる!!