朋子はある日の晩、
自室の机に座り、熱心に一冊の本を読んでいる。


ちなみに朋子は
この日の放課後、
近所にすんでて、別の小学校に通う友人らの
(朋子の家から自転車で15分もかからなく、
それほど朋子の家から離れてないところに住んでるが、学区域が、
朋子の小学校のとなりの、有裏(ありうら)小学校の学区域となっている)
成田瑞穂と鈴木瑞穂のダブル瑞穂、中村真純、
福士愛華(あいか)、
小林瑛子(昨年、愛知県から転校してきた。2人の姉との3人姉妹で、2人の姉は双子)、
後藤健太郎、管原コウタと、
「名探偵ホームズごっこ」(このホームズごっこの原案は、成田瑞穂のもっている、「ノーウッドの建築家」「踊る人形」「赤毛連盟」であり、交代でホームズやワトソンや犯人役をやった。
朋子は、最初犯人の役で
わしは、何も罪に問われることはやってませんぞ、
単に、冗談でやったことですって、
彼を罪に陥れようなんてことは
1%も考えてませんて、
自分が行方不明なったらどうなるか
見てみたくなったんです、刑事の旦那
といかにも、悪者っぽくセリフを言ったので
みんな愉快げに大笑い!
トモおもしろいひとだね、とコウタと後藤健太郎にもいわれた)
と、あとは、「名探偵カナン」
(少年サタデーで、数年前連載が始まってから大人気。もう直ぐアニメ化されるという!)ごっこ、であそんだ。

休憩の時「名探偵カナン」の話になった。

「ランちゃんて、カッコよくてかわいいよね」
「拳法の達人で戦闘のときはかっこよくて
普段は乙女的で繊細なとこもかわいいし。
ランのお友達も、惚れっぽいのがミーハーなのがかわいい」
と、ダブル瑞穂がいうと、
「俺も、ギャップあってああいう逞しくてまっすぐな女の子いいとおもうよ。つか
優しくって正義感も強いひと、そしていじめなんかやらない立派な性格の人
いいよな!」
と、健太郎も同意。
「ランの友達、財閥の令嬢でも、
庶民的なとこがいいよな。
でも惚れっぽいから、射止めるのはちょっと苦労するかなー」
と、コウタ。
「あら、コウタくん愛されるより愛したい(kinki boysのヒット曲)
って言うじゃないの!」と、瑛子。
「でもウチは愛される方がもっと幸せかもしれないわ。いくらイケメンでも毎日、取っ替え引っ替え
女の子と、あそびまくってたら、
慰謝料ふんだくって、そく
離婚するわ!」と、真純。
「カナンくんは多分誠実だから、その心配はないと思うよ」と、朋子。
「そーよね、カナンは推理オタクだから
三度の飯より推理の方好きだから、
浮気する甲斐性はないわね!」と、鈴木瑞穂。


「ぼくもさー、浮気なやつは許せないんだよなー!
そういうやつ、股間にキック喰らわす!」
と、愛華。


愛華は、LGBTやトランスジェンダーほどは、
ひどく深刻ではないが
幼稚園の頃から少年になりたい少女である!

少年特有のちょっとワイルドな、台風や大嵐みたいな冒険に憧れる、そういう感じらしく
一人称も、幼稚園の頃から
僕、または俺、で、
服装も、いつも、ズボンにパーカーまたはTシャツまたはスポーツ用の服装に野球キャップに
スニーカーである。

ボーイッシュなショートヘアも、魅力の一つである。
それと、幼稚園のころから、ラジコンやロボットや拳銃のおもちゃ、あとサッカーなどが好きという。
(そのことでいじめにはあってないが
クラスの男子に、女子でサッカー好きなコも珍しい、とはいわれたとか。)
朋子も、勇者アニメにでてくるようなかっちょいいロボット、戦闘機は、別段嫌いではないし、
かっこいいなぁーと思う。


朋子が、愛華たちと親しくなったきっかけは、3年生になってから間もないころ、
町の図書館で、ある日朋子が勇者アニメのアニメ絵本を読んでると、
愛華も近くで同じ勇者アニメのアニメ本を読んでて、朋子と愛華がその勇者アニメや、その勇者アニメに
出てくるロボットや戦闘機や、ほかの漫画の話(魔法戦士レイアース、ドラゴンソード、ゴッドランなど)、
で意気投合して、
その後、愛華が朋子を、健太郎たちに紹介してくれて、朋子は愛華や健太郎たちとすっかり仲良くなったわけである。



朋子は、愛華の一人称がぼく、でも
愛華がボーイッシュな服装してても、
20162028204020522064207620882100ぶんの1も、
おかしいとはまったく思わないし、愛華ちゃんは
意地悪しない良い人間性の良い人(もち
愛華の友人らも)で
一緒に遊んで面白い人と思っているし、
何よりも
「男女同権」と「男女共生」は
どちらも欠けることなく、
バランスよくどちらも実現達成できるべきと考えていた。
作者も無量大数%朋子と同じ意見である!
(確かに、男の人と女の人を100%同じに扱うのは不可能で必要な区別もあり、幼稚園の頃の男子はとてもジェントルマンで、女の人に優しくすべき、と考えてて
朋子は幼いながらそのジェントルマンな男子に
とても優しくしてもらえるのが嬉しく感じた、
一方で、朋子の両親が幼い頃に時々あった、
「男のくせに意気地なし弱虫だ」
「男のくせに大工仕事とメカも詳しくないなんて、男のくせに運転もできないのか!」 
「女なら炊事が最低限できるの当然だ!」 
差別的な決めつけ方もよくないし聞いていて、
やだなあと感じてた。
その大工仕事、家事も、できた方がもちろん困らないけど、それが下手な人を貶めるのはイジメにほかならない。
その人のことはその人に任せておいたらいいし
その人だってきっかけがあれば、例えば愛する人ができたとしたら、
劇的に変わるかもしんないのだ。)


追加しておくと
そのLGBTやトランスジェンダーの人、
や、いじめで傷を負ったひとも
幸せに
ふつうにその人らしくのびのびと
生きていけるような公正な平和な世界へと変えてく必要性を改めて感じた。
(LGBTの人に対しての配慮は、無理がない範囲でなら必ず必要と、
何よりもいじめ被害者には精神面の傷を癒すシステム支援が何かしら必要である、傷ついた精神は必ずどっかで癒されなきゃ治らない、と
朋子はかんじてた。)


その友人らと別れて自宅に戻ってからは
一人で24分ほど、自宅のまわりの道を
走っていた。


少しでも走りが早く軽快になるよう
走りのトレーニングをしてみた。

陸上部の人たちには敵わないにしても
少しでも走り速くなれば、
マラソンやマラソンごっこ、鬼ごっこ、
も楽しいし
走り速いと、かっこいいと思ってもらえそう
と思った。



なんの本を読んでるのかというと
『好感を得る話し方』という本で、朋子が小学校に入る何年か前にベストセラーとなったものだ。
数日前の学校帰りに、帰り道の途中の古本屋から買ってきた。
なんと、11円という破格の安さだった!


その本をレジへ持って行く時、
11円で売るなら、ただで配ってもいいのでは??と、朋子は思った。

朋子は、あまりおしゃべりを弾ませるのが得意じゃないため、
話し方を学んでみたくなったのだ。

少しでも、誰かと仲良くなれるなら、
少しでも、今のままの暗い自分、
うじうじする癖の抜けない自分から
抜け出せるならば
というか、
変わらないといけない、
何より私自身のためなんだ。
このままのどんより陰気な私では
新しい友達に出会えても嫌われてしまう、暗い陰気な人は好きじゃない、て言われてしまうかもしれない!なら少しずつでも、1%ずつでも、陽気さ元気さを、みにつけないと!



『人間関係うまくやりたい??
心配ないよ、
気遣い1つで人間関係はうまくやれることが多いのですよ



相手の意見も認めた上で自分の意見を伝えれば、
反対意見を言っても嫌われない。


相手は、あなたに
共感を求めている。
自分の気持ちに共感してくれる、
あなたの気持ちをわかります、
というのを
求めている。



それから、
相手の好みと自分の好みとが違っていても、
相手の好みも
うなずいて受け入れることが大切。
そのうえで
自分の好みを伝えたらいい。
一人の人間と一人の人間なら、
価値観や好みや考え方が
違うのは当たり前だから。』


『なーるほどお。
難しいけど、コツがちょっとわかってきたかなあ・・・。』



「気心の知れた仲でも、女性同士の付き合いが
簡単ではない理由のひとつは、
女性には、周囲から認められチヤホヤされ
愛されて過ごしたいという
プリンセス願望のようなのがあるからです。
なので、羨ましがられる話をするときは、
相手を選んで話しましょう。
自慢話は控えたりしましょう。
相手の尊厳、自尊心や、肯定感を
傷つけ下げるような言動はもちろん
女性以前に人としていけません」
 

と、書いてるページもあった。


「女性には、大なり小なり
プリンセス願望があるのね、
そう言われたらわかる気がする」

朋子がつぶやく。
そっか、うちだって、
推しのイケメンタレントさんに
チヤホヤされてたら
ときめいてしまうものね!



だけど、このままではだめなんだ。
少しずつでも、変わりたい、
少しずつでも、友達と仲良くできる人に
変わっていかないと。
いつまでもこのままの私ではだめなんだよ・・
1%ずつでも変わらないといけないんだ。



それから朋子は、
ずっと前にパパが古本屋から買ってきた
『人間関係うまくいくためのコツ~嫌われる行動ワースト30を知ろう~』
を読み始めた。


嫌われる行動には、
自慢話をする、
きさまはそんなこともわからない、そんなこともできてないのか、と上から物を言う言い方をする、
抱き付いたり、相手の顔やプライベートゾーン触ったり、過剰なボディタッチをしたりする、
相手の服をひっぱったりする(その人の服がのびたりしてしまうから!)
相手のものをわざと壊し弁償もしない(器物損壊は罪に問われてしまう!)
人によって極端に態度を変える(ある人にはとても不愛想な態度なのに
他の人にはとても愛想よく接する、等)
他人の話や意見を聞かない、またはさえぎる
自分とほかの物を比較する、例としては、
『俺・私と◯とどちらが大切なんだ?!』と言ったり、
『(みたいテレビ番組があるから◯時までには帰る、と言われると)俺・私の優先順位はテレビ番組に負けてるんだね』と言ったりする
あなたはーーしたいんでしょ、あなたはーでしょ、と決めつける、
相手の好みを否定する、
俺・私を嫌ってない?俺・私のこと嫌いじゃない?と頻繁に尋ねる(←あまり頻繁に聞くとうざがられますので控えましょう。それよりも、俺・私に直してほしい点があったら直すから教えてね、と伝えるほうがいいでしょう。)
相手をいびる、
連絡せず、相手の都合を確かめず、友達の家に遊びに行く、
特定の人にしか話しかけない、
友達の家で友達の親御さんに、おやつや飲み物下さいと礼儀を欠いて図々しく厚かましく遠慮ない要求する、
それほど親しくない人の家で必要以上にくつろいだり、寝転がったりする、
唾を吐いたりゲップをしたりする、
知り合い友人の家に泊まりに行くとき、手土産も持たないばかりか、一方的にごちそうしてもらい世話になったり、
あのね、お願いあるのと必要以上に相手にだけ一方的に要求や頼みばかりして相手を奴隷みたいに扱う(これはこの本を書いた人とその知り合いが、昔友人からやられていやな気分なったそう。
親しい間柄だからこそ、なおさら、相手にだけ要求や頼みをしないという礼節が必要なのだと思います、と書かれている)、
口に食べ物を入れたまんまで話をしたり迷い箸やねぶり箸など食事の時の作法がなっていない、
電車の中で足を広げて座る(このページには、男の子は、男の子らしくとか、女の子は女の子らしくとは、言いたくはありません。知的で落ち着いた男の子、活発で陽気で元気な女の子も素晴らしいです。でもどんな女の子でも、守って欲しいのが作法です、どんな人も、作法を知ってて欲しいのですと、作法の講師のコメントが載っていた。朋子は、給食や食事の時の作法や、自分の作法を少し見直そう、と反省したし、この間1人で、喫茶店と書店が合体したお店へ立ち読み行ったとき、休憩スペースでいくらか足を広げて座ったり、しゃがむときも足を広げてたことを思い出して反省した。
それと何より、一年生のころ副担任の本間先生に、字が汚い、
少し几帳面さや丁寧さが足りない、
朋子くんに足りないのは丁寧さと几帳面さだよ、
それに朋子くんボードにプリントや校内新聞貼るときちょっと雑すぎ、ちょっと丁寧さが足らない、
朋子くんはけして悪いこではないから、
成人式で堂々と立派な成人になったって言えるようなそんな成人となってほしいんだよ、

言われてたので
それも、確かにそやな
本間先生のゆうた通りやったな
丁寧さが足らへんかったんや
本間先生はホンマ厳しかったんやけど
それは生徒に立派な成人になってほしかったんやな
それらは改善した方ええんちゃうかな(なぜか関西弁)とおもった。
そう言われた時は本間先生を
ガミガミやかましくうざったく感じたが、
今となってはありがたかった。
それに本間先生は、意地悪な人に対してかなり
厳しかった。ホンマはええ人なんや!と朋子は感じていた)
ということが書かれており
最後のページには
嫌われる行動さえしなければ、そこまで周りから嫌われることはない、
と書いてある。



よし、これらにも気をつけよう、いつまでも一年前の暗くて陰気で
勇気ないままの、私ではだめなんだから、
朋子は思った。