ミステリー

その次。

またまた亜紗美、恵理、亜希子の
背景が変わる。


今度は3人は制服姿で
教室の中にいて、
席について岸先生の理科の授業をうけてる。


教室のカレンダーには
2000年6月12日月曜日と書いてて、
時計は午前8時55分をしめしてる。


3人が,自分の両手を見ると、14〜15歳くらいの
サイズになってるし
中学の時の制服も着ている。

夏服の、紺色のスカート、
白のブラウスと、
紺色の紐型のリボン。


すると、3人の机には,今返されたと思われる
中間試験の答案用紙が。

3人とも,
9点、5点、3点である。


「今回の試験ですけど、
とある3人を除けば合格で
平均点は
とある3人を除けば
75点です」
と先生が氷のような冷たい眼差しでクラス全員にいう。


「へー、その三人は不合格なのねー
全然アホだめねー、
このクラスにいる資格ないわ!
はなしにならないわ!」
クラスのリーダー的な佐々木誠湖(ささきともこ)
が笑って甲高いこえでいうと
クラスの亜紗美、亜希子、恵理のぞく全員も
バカ笑いした。



亜紗美、亜希子らは
自分だけイジワルされる悲しみを
ほんのすこし痛感した。


その授業おわると。

佐々木誠湖が、
恵理のとこにやってきて、
恵理の頭や額を叩き、
つぎには
恵理のペンケースをゴミ箱へぽいと放り投げ、
それからいつのまにカバンの中からだしてたのか、
恵理の弁当箱を、袋ごとゴミ箱へぽいと放り投げ、
こんどは、
恵理の制服の紺色の紐型リボンを何度も乱暴に引っ張り
リボンが壊れるまで乱暴に扱うと
「恵理はキレないしキレても怖くないから!」
と失礼なことを言った。

恵理は、恵理にいじめられていた時の一ノ関さんたちほどではないにせよ、悲しく苦しく辛くみじめになった。
クラスの亜紗美、恵理、亜希子をのぞく全員が、
恵理の悲しげな顔を見て、甲高い馬鹿笑いをした。

一ノ関さんなど、恵理らにいじめられ
死を選ばされたひとの
悲しみ無念は
これよりも深いのだ。