今日あったことを話してみた。 深夜の3時を過ぎてもジンの母は私の 話を親身に聞いてくれた。 優しかった。 こんな母親に憧れた。 「ユズキちゃんあのね逃げるってゆうのもひとつの手だよ」 「逃げるって家出?」 「違うよ家を出るのよ。一人暮らし。」 「母さん。未成年は家一人じゃかりれねーだろーよ。」 ジンが言う。 「ジン。あんたの先輩に不動産屋いるだろなんとかしておやり」 ジンの母の一言一言が真剣そのものだった。 ジンは黙って首を立てに振りもう寝ると 私を連れて居間をあとにした。