ほぐれて来た君の気持ちが、昨夜のように閉ざされてしまうことを僕はひどく恐れていた。

なのに、今、君に触れたい気持ちを抑える事の方が難しいなんて……。

君は今どんな顔をしているのだろうか。

この沈黙に何を思っているんだろうか。

知ってみたい気がした。



だけど、長い沈黙は僕を臆病にする。



「冗談だよ」
「お願いします!」


君の声に体が震えた。